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人体の不思議展:「標本は死体」

僕は、このニュースを昨日知ったのだが、1990年代後半から日本全国で何度も巡回展されている『人体の不思議展』が今問題になっている。。。
正直、なぜ今さらって言うのが本音です。。。
僕は2003年の国際フォーラムと2006年のさいたま新都心での展示が記憶にあるが、その時にも予め、本物の人体を使っている事は書かれていた覚えがある。
なぜ今さら。。。
例えば今回、特定場所以外での保存を規制する死体解剖保存法に抵触する恐れがあるとして問題とされているが、これは単なる法律上の問題なのか。。。では、法律上の問題をもしクリアできれば展示は今後も可能なのか。。。

なぜか、僕は今回の問題が、近年の文化活動の表現規制につながる気がして怖い。
ついこないだ非実在青少年健全育成法が可決されたが、今回の問題も日常からの死体の隔離につながるようにも感じる。
死の生活からの隔離は、単なる表現規制だけでなく、教育上も何らかの影響があるのではないか。
そもそも、『人体の不思議展』は死体か標本かの議論の前に教育的にも医学や体に興味をもたせ、生命の尊さを知る機会を与える。
確かに、標本か死体かという議論では、倫理的に僕も、死体と言うかもしれないが、それで片付けていいのか。。。。
これらの死体がどういった経緯で標本になったかは僕にはわからないが、合法的なものならば、それは医学や文化の発展のためになるのではないか。
もちろん、この展示を見る人が死体をただのモノと考えるのではなく、死体である事を意識し死者を思う事ができればそれが、素晴らしいが。。。

ちなみに、海外ではこういいった問題はどうなのだろう?
ダミアン・ハーストが『ホルマリン付けの牛』などを展示して一時問題になったが文化として受け入れられた。
今回は人間であり、ハーストとは全く異なるが、この問題が今後どうなるかは日本の文化状況に何らかの影響を与えることは間違いないだろう。

ちなみに中国では、『死体派』というアートの動向もある。これも前回?のベネチアビエンナーレで問題になっていたっけ??

関連記事
http://mainichi.jp/select/jiken/news/m20110120k0000m040060000c.html

http://www.47news.jp/news/2011/01/post_20110119133101.html

http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE110120215400425116.shtml

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2011-01-20 : 社会、メディア : コメント : 7 : トラックバック : 1
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2011-01-20 23:53 : つれづれ雑記
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死体展
一般人を捕まえて殺して皮を剥ぎ展示して金を払わせるとはすごい商売だ。「身よりのない遺体」とは氏名を明かせば家族も殺されるからだ。
2011-01-22 14:45 : からだ URL : 編集
No title
それが本当ならば、国際的に人権を無視したひどい事です。
それは、真実ですか。。。
確かに、今日の日本人は中国の人権問題などに信用をあまりできません。
しかし、想像や思い込みでの発言は、民族や人種のよくない対立へとつながります。

もし、それが本当ならば国に出所のわからない死体が置かれている事自体が問題になりますが。。。
2011-01-23 12:34 : ぴら URL : 編集
江沢民
胎児を含め全て「献体」ではないそうです。「事実」は世界の評判では米国ABCニュースビデオにあるように、「献体」ではなく「闇売買死体」で、フランス・ドイツで裁判所が「人体展」中止命令を出し、米国ハワイ州で死体展示禁止法案が成立しています。下記を是非ご覧下さい
○「京都府医師会」は「開催中止を要求」しています
http://www.kyoto.med.or.jp/info/index.php?e=65
○フランスの最高裁は「人体展」に対し「中止を命じる最終判決」を下しました。
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-37634720090422
○「献体同意書は盗用偽装」「ビデオ:米国ABC20/20」
http://redfox2667.blog111.fc2.com/blog-entry-100.html
2011-01-23 21:04 : からだ URL : 編集
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2011-01-24 12:41 : : 編集
からださん情報ありがとうございます。
一番下の米国ABCの記事(そこにある動画)等拝見しました。
ここまで身元が分からない死体があるのですね。。。
驚きました。
ABCの動画がとても良くまとまっていたのですごく良かったです。

僕も死体の尊厳は大事だと思います。
それに、こんなに作られている事も始めて知りました。
同じものが巡回している訳ではないのですね。
また、開催をしているのがイベント会社で、教育機関や国の機関が全く関わっていない事もおどろきです。

しかし、ここでの問題はやはり死体の出所だとおもいます。
これは、なぜ国際的に事件にしないのでしょうか。

僕は、死体を保存する技術や、展示する事自体が悪い事かは悩みますが、今一番の問題はこの死体ビジネスだと思うのですが。。。
やはり『人体の不思議展』の問題は事件性や法律の問題が大きいのでしょうか。

倫理的な問題としては、ABCニュースの映像の中で「死をエンターテーメントにした。それは人を思う気持ちを低下させる事につながる」と言っていた人がいましたが、少なくても僕は「生命の尊さや不思議」を考えることが出来たと思うので、このての議論は難しいとおもうのです。
実際、展示を見た人のいろいろな意見が聞きたいな。(2ちゃんなども見たけど、冷静な意見が聞けたら聞きたいな。ちょっとブログのレビューも調べたけど深く書いてあるのはまだ、見つけれてない。調べます。)

あと、展示方法や管理は、確かに死者への配慮や尊厳をもっと守るべきだと思います。
*だけど、映像の中のイベント映像や責任者を見ているとエンターテーメントと言っていたのもわからないでもない。近年のいろいろなもののエンターテーメント化は確かに道徳に反している所が多い気もする。


それにしても、この死体ビジネスを国際的に取り締まれないものでしょうか。

*からださんとのやり取りで教えていただいた映像
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=wH0loYU-tLg
http://www.youtube.com/watch?v=wqOzCwbvEXQ&feature=related

PS:あと基本的に、先進国など豊かな国では教養のある人間として、死を見せる事を野蛮な事とし、都市の生活空間から死体を隔離するのは当然のことだとおもう。近年だと中国でも都市は犬の解体とかあまり見ないし。。。だけど、だからこそ『死』と向き合える事に感動しましたが。。。難しい。。。確かに自分なら標本になりたくないしな。。。僕も展示の善し悪しの結論は出せないので、大いに悩みます。からださん。いろいろ情報ありがとうございます。
2011-01-24 18:51 : ぴら URL : 編集
No title
コメントくれた人へ(管理者のみの設定だったので名前とかは明かしませんが。。):興味深いコメントありがとうございます。未来の博物館の展示構想は面白いとおもいました。ミイラなどへの死者への礼儀は確かにあっても良いかと思います。人体の不思議展と倫理的には同様に考えてもいい気がします。博物館が死をどう扱っていくか、そういった問題をかんじました。
2011-01-24 19:14 : ぴら URL : 編集
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2011-01-25 14:43 : : 編集
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プロフィール

hirakawa kota

Author:hirakawa kota
平川恒太 HIRAKAWA kota
生誕31周年目のアーティスト。東京芸術大学修士課程修了。主な展示、2018「森美術館15周年記念展カタストロフと美術のちから展」、2018 個展「悪のボルテージが上昇するか21世紀」,福 沢 一 郎 記 念 館、2018「1940ʼs フジタ・トリビュート」,東京藝術大学 陳列館、2016「 Identity XII – Memorandum on Sublime 」,nca,東京、「VOCA展2014」上野の森美術館,東京、「アートアワードトーキョー丸の内2013」 行幸地下ギャラリー,東京、2010年「The Neverending Story -Hirakawa Kota Solo Exhibition 」原爆の図 丸木美術館,埼玉
http://hirakawa-studio.sub.jp/

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